なん………で――――
呆然と二人の姿を見て、俺は唖然となった。
二人は昨日今日の仲じゃなさそうな―――親密な感じだった。
比奈は守川の腕の中で、恥ずかしそうに…だけど嬉しそうに頬を染めている。
守川も比奈を守るナイトのように彼女に笑いかけていた。
見るからに一夜を共にしたあとの男女――――そんな言葉がしっくりくる。
守川は―――俺と同期だったけど、向こうは経理のプロで俺よりだいぶ早く出世していき、今は課長補佐だ。
かたや企画室の主任。かたや経理部の課長補佐。
比奈は―――守川を選んだ。
そういう………こと―――
つまんない、なんて言わずに好きなヤツができたって言えばいいのに…
それよりも二股かけられてたのか?
比奈と結婚して―――…マイホームを建てて、子供は二人がいいな。
なんてバカげた妄想だった。
お前の言う通りだよ、周―――
それが無難に生きてきた俺の―――あっけない末路だ。



