周は俺のワイシャツの襟元を開けると、首元に舌を這わした。
生暖かいリアルな感触に、首の後ろにぞくりと鳥肌が浮かぶ。
酔って朦朧としているならまだしも、俺の意識は憎らしいほどはっきりしている。
こんなときに男とヤれるか!!
「やめろっ!何しやがんだ!!」
だけどバタバタと暴れる俺の動きを周はあっけなく拘束。
細そうに見えるのに結構な力だ。
周の骨ばった大きな手が乱れたシャツの中に侵入してきて俺の腹を直に撫で回し、やがてはあらぬほうに伸びてきた。
「ちょっ!どこ触ってンだ!!」
顔を青くして喚くと、周は楽しそうににやり。
こいつ―――!俺をからかってやがる。
冗談じゃねぇ!
「触るな変態!」
俺は一言そう怒鳴ると、周の腹に膝蹴りをお見舞いしてやった。
「―――ってー!」
周が一瞬怯んだ隙をついて、慌てて身を起こすとベッドを飛び降りた。
昨日の酒のせいで頭がふらりと傾いたが、何とか立て直して襟元を慌しく直す。
周は腹を押さえながらもむくりとベッドから起き上がり、残念そうに俺を見下ろした。
「素直じゃないヤツめ。酔ったヒロは可愛いのにな」
「男に向かって可愛いとか言うな!」
俺は近くに落ちていたヒツジのぬいぐるみを投げつけてやると、周はそのぬいぐるみを顔の前であっさりキャッチ。
しかも大事そうにぎゅっと抱きしめる。
「丁寧に扱えよ。お前そっくりで気に入ってるんだから」と言って、ヒツジにちゅっとキスをする。



