- π PI -【BL】


きっとアルコールのせいだ。


そうに違いない。


こいつの前だとやたらとピッチが早くなる。


やたらと饒舌になって、普段なら喋らないこともぺらぺらと喋っちまうし、怒ったり笑ったり随分素直になれる気がした。


不思議な感覚に新しい発見を見出しつつも―――愛しの比奈にも抱いたことのない感情に



俺自身どうしていいのか戸惑った。




―――――


――


「……ってー」


割れるような頭痛を覚えて目を覚ますと、またもあの白い天井が目に飛び込んできた。


デジャヴ??


昨日も確かこんな―――……


俺はばっと目を開けた。


俺……またやっちまった?


恐る恐る布団をめくって、ほぉっと安堵のため息を付く。


良かった。今日は服を着ている。


上着はなかったものの、昨日のスーツのままだ。


だけど……


『おはよう。よく眠れたかい??』


と、隣から声が聞こえて恐る恐る俺が顔を振り向かせると、にゅっと茶色いふわふわしたものが視界に飛び込んできた。