運命〜五年越しの恋〜

「うん。よろしくね」


私は、
そう返事する。






まさか、


来てくれる。




そんなこと思いも
しなかったんだもん。






それからは


いつしか
仲良くもなれた。






ユズちゃんより先に
チエとは一緒にいることも
接することも多いんだ。






チエとは、
家の方向も同じだからか


毎朝、
一緒に登校した。




「おはよう!」


 そう言っては
 毎朝のように遅刻していた私に
とっては


チエの転校が幸いしたのか
生活が一変して
毎朝7時30分に迎えに来る。