哀れむような目で見られる意味が分からん。


イライラしながら隣の充を見てみれば何やら黒いオーラを身に纏ってるようなのですが…あれ、あたしのせいではないよね?


うん、だってあたし学校に来て何も言ってないし…ねぇ?


とりあえず…こうなったら手におえなくなるから放っておこう。


まぁそのあいだに自分のクラス確認してくるか。




思い立ったら即行動。


といっても近くにある木に登るだけなんだけど。


わざわざあんなむさ苦しい中に入っていって見るわけない。

目もいいからちゃんと活用しなきゃだもんね☆


………んーっと…あ、あったあった…って萩斗と姜希と拓真と一緒でないか。


今年も騒がしいクラスになりそうだ。


なんて思いながら木から降りたと同時に背中に衝撃が…。


「流石に痛いかな、萩斗クン?」


笑顔でそう言いながら振り向けばさっと拓真の背中に隠れた萩斗。


隠れる相手…てかまだモノに隠れた方が賢い選択だと予想してるんだけど、あたし。


だって………


「ん、」


そう言って萩斗の襟首を掴んで差し出してきた拓真。




.