やばい、いまさらながらに自爆してることに気づいたよあたし。


しかも奏迩は噂の転校生。
プラスあのメールの人物。


ある意味素晴らしい組み合わせだよ、これ!!


「えーと…」


あたしが言い淀んでいると奏迩が勝手に自己紹介を始めたのでとりあえず、終わった…と思いました、まる。


あれ、作文みたくなってるのは現実逃避ゆえです。


どうか生暖かい目で見守ってやってください。


「蓮見 奏迩ゆーんや。転校生でほおかと同じクラス。んで………まぁこれはええか。そんくらいかな」


………ぉお!!
思ってたよりまともなこと言ったよ!!


なんて思いは充の次の言葉で消え去った。




「…へぇ。貴方が。"あの"転校生ねぇ」


とてつもなく冷たい声音に表情、そしてその口調。


うん、場の空気が一気に冷えたんですけど。


さっきの気温から一気に二、三度低くなったような…。


あたし、非常に居心地悪い。


てゆーかあたしに抱き着いてる笥箕も居心地悪そうだ。


そりゃあね、うん。


和解までいってないけど話し合い?はしたからこの空気堪えがたいよね。





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