まずはクラス発表。

『結城、なん組?』

『俺は五組。真幸は?』

『俺は三組。なんだよ、違うクラスかよっ!』

僕は結城と同じクラスが
よかった。
なぜなら、僕は友達
を作るのが苦手だった。
本当の意味での友達。
上っ面だけの友達なら
たくさんいる。

だが、俺が心を開ける
友達は結城だけ。

『嫌やな……』

僕は独り言をいいながら
結城と体育館に向かった。
『早くクラスごとに並びなさーい!!』

高校の先生が
大きな声で叫んでいる。

『あうるさいな~』

僕はまた呟く。