『…さき…真幸!!』
『ん…?なんだ、姉ちゃん帰ってきたん?』
『なんだじゃないでしょうがっ!もー…ご飯も食べてないみたいだし。体調崩したらどうすんの!』
姉ちゃんは怒っていた。
でも、僕は姉ちゃんのそういう心配してくれる言葉がなぜか嬉しかった。
『飯はいいわぁー…なんか食べれそうにないからさ。風呂入ってくるよ。』
『…うん…真幸なんかあった…?』
姉ちゃんはなぜか僕の心が見えている。どんなに隠しても姉ちゃんにはバレてしまう。
『…心配しなくてもなんもねぇよ?』
『ならいいんだけど…』
僕は姉ちゃんに力一杯の笑顔を見せて風呂に入った。
