キーンコーンカーンコーン……。

『…ん…』

僕はまた寝てしまっていた。
でも、今度はあの夢は見なかった……。

『なんやったんやろ…』

『なーにがっ!?』

修司が聞いてきた。

『いや、別に………』

また思っていることを
すぐに口に
だしてしまった。

『んぢゃ、俺帰るわ!』

『ん?お、おう!んぢゃな!』

俺は修司にそう言い残し
教室を出た。

プルルルルル…ガチャっ

『結城ダリぃからはよ帰ろーやー。』

『真幸か…悪ぃな、彼女と帰るからよ。じゃ、また明日の朝な!』

ガチャっ!ツー…ツー…ツー…

え?彼女?
結城は入学初日にして彼女を作っていた。

『マヂかよ…ん?』

~♪
なつみ

ピッ…

『真幸…?話があるの…』
『なつみか…聞いてくれよ、結城がさ…』

『真幸?とにかくすぐにいつもの公園に来て?』

ガチャっ!ツー…ツー…ツー…

『なんなんだよっ!どいつもこいつもいきなり電話切りやがって!』

僕のイライラはほとんど最高潮になっていた。