空にはどこまでも

吸い込まれそうになる

ような漆黒の夜空に

月は妖しく光り

僕たちを見下ろしていた。

『ともこ…ごめん…』

『嫌…嫌っ!なんで?
約束したぢゃない…!
まさきずっと一緒って
言ってくれたよね…?』
『ごめん……』

僕はこう言い残して
その場を去った。

一度も彼女の方を
振り返らずに……