入籍したてだと言うのに、そんな過去の自分の無邪気な行動を悔やんで気落ちしていると、そんな私に気づいた颯真がすかさず、



『オイ、嫁!これからも宜しくな。』



と言って、ニッコリと不敵に笑った。


入籍した途端に呼び方が"ヨメ"になった!!!


全くなんて傲慢な野郎なんだ!と心の中で舌打ちを繰り返しつつ、


あんなチープな"私の将来の夢"を安易に書いてしまった中学生の頃の自分死ね!と心から思った。


そして私も颯真に負けるものかとすかさず、



「ええヨロシクね!傲慢ダンナ!!」



と悔し紛れに悪態をつけば、



『もう取り消せねぇんだから諦めろ。ここまでは急いだが結婚式の準備はゆっくりやればいい。紗英、望み通り26歳までに結婚出来て良かったな?』



って、思いっきり自信満々な顔で言われた。


そんな颯真のドヤ顔を横目に見ながら、こういうのを"後の祭り"って言うのだろうなと心の底から思った。