あっさりと縛られてしまった手首を必死に動かしてみるけれど、全く外れそうにもなかった。


どんだけしっかり縛ってんだ!



「ちょっと颯真!何で縛るのよ!止めてよ!外してよっ!」



初体験でまさか手首を縛られるだなんて!!!


もしもこんな物騒な事をされたら…、誰だって抵抗する事だろう!


なのに、この恐ろしく傲慢野郎な颯真は…



『うるせぇな、オレは25年間もオマエに縛られてたんだ、今度はオマエがオレに縛られろ。』



そう怒ったように吐き捨てて、私に唇を落として来た。


「んんっーー!」



今までの怒りをぶつけるように、

舐めるように食べるように唇を奪われて、

そう言えば、コレがファーストキスだったなって気づくなんて、

本当に私はどれけ間抜けなのだろう。