「颯真、私は絶対に悪くないわよ!必死に恋してただけじゃないの!」



ただただ見つめるだけの恋だったとしても、私にとっては精一杯の恋だった。


誰かを好きになる度に、例え見つめる事しか出来なくても、それでも私は幸せだった。


決して叶わない恋でも、それでもずっと幸せだったのだと言える。


だって…

私は1度だって恋をした事を後悔していないから。



後悔している事があるとすれば、


それはただ1つ…、


颯真の気持ちを理解出来ていなかったと言う事だけだ。