紅憐鬼


「とりあえず、解散だ。各自仕事に戻れ。」


「言われなくても戻りますよ。誰かさんが人使い荒いから仕事たまってるんです。」

「サボるなっつーのにサボってんのが悪いんだろーが!さっさと終わらせろ!!


「はーい。あ、二人とも、気をつけてくださいね?」


「……分かってる。」


『気をつけろ』とは上の奴らに会う時の事だ。信用するなと、総真なりに心配しているのだろう。

言われなくたって信用も油断もしねぇけどな。


「人の心配してる暇あんなら、さっさと仕事しろ!」

「はいはい。」


俺と総真が話してる間に他のやつらは外に出ていったらしく、総真が出ていったことで部屋にいるのは俺と近藤さんだけになった。



「歳と総真は相変わらず仲がいいな。」


「……仲良しとは違うだろ。」

あいつは、人をからかうのが好きでひねくれた質の悪い性格してやがる。


しかもそのからかう相手は決まって俺。

毎回、総真のとんち的屁理屈に乗せられちまう俺も俺だとは思うけどな。

けどなぁ……。限度ってもんがあるだろ?


あいつのおかげで頭痛の種がつきることはねぇ。

余計な面倒増やしやがって。