「……そうか。そんなことが……。」
局長室にいた近藤さんに先ほど一磨から聞いた話をした。
話を聞き終えた近藤さんは悲しそうに眉を下げ、暗い顔をしていた。
前世の近藤さんも懍華のことを実の娘のように可愛がっていたから今も京華の事が心配なんだろう。
手っ取り早く京華を新選組に連れ戻せたらそれが一番なんだがな。
上が許さねえだろうな。邪魔なやつらは全員京華に殺させてんだから。
京華がいなくなったらそれができなくなる。だから国は京華を離さないだろう。
どうすっかな。
「「「「「「「…………」」」」」」」
俺たちの間に重い沈黙が落ちた。
その時、
「あんなぁ、みんな、京華のことばっかり考えて暗くなってる場合ちゃうで?」
そんな声とともに、天井からシュタンと黒い影が降りてきた。
「山崎!?」
そこにいたのは忍装束姿の男。
山崎烝悟だった。前世では観察方で名は山崎烝。
前世と同じように情報収集、潜入捜査、張り込みなど気配が気取られてはいけない仕事を中心に働いている。忠誠心が厚く信頼のおけるやつだ。
