そのことを考えて、推測できるのは―――…。
「京華になんかあったか?」
こいつらの怒りの原因に京華が絡んでいるということだった。
「なんかじゃないですよ!とにかく大変なんです!もう本当に時間ないですから何とかしてください!」
「……だから……。」
説明しろって。
俺は総真から聞き出すのを諦めて一部の望みをかけて一磨に視線を向けた。
「……実は―――……。」
一磨は少しの思案のあと、口を開いた。
一磨の真面目な性根はこういう時助かると思う。
一磨は仕事に私情を挟むことはないから
俺が副長として問えば、その時自分が何をどう考えていようが、簡潔かつ的確に答えてくれる。
それでも、あいつが絡むと調子が狂い、そうはいかなくなるらしいが。
もっとも、それは一磨に限ったことじゃない。
幹部連中はほとんどそうだ。
もちろん俺もだ。
