「なんですか?土方さん。」
「何じゃねぇよっ!さっきっから物騒な言葉ならべてんじゃねぇっ!!不機嫌になる前に何があったのか説明し……」
そこまで言って気づいた。
一磨は前世、斎藤一だったころも今のように キレたというか不機嫌オーラ丸出しになったことがあった。(やはりそれは幹部にしかわからなかったが。)
そして、そのすべてが懍華が絡んだことだった。
例えば、戦いの最中に懍華が頬に切り傷をつけられたとかだ。その時の一は、ある意味、鬼の副長なんて呼ばれてた土方歳三より鬼だった。
まぁ、その時は、俺の前世である土方歳三や総真の前世である沖田総司もいたから、総司もキレて懍華に傷をつけたやつは、一磨、総真の手によって即殺された。
俺は立場上、世間体を気にしなければならなかったし、隊の統率をとるためにもあの場では、二人のような人目も憚らないような殺し方はあまりするわけにはいかなかった。
だから、その場は二人に任せて、平静を装っていたが、内心では、かなりすっきりしていた。
俺が隊の事も考えて、内心かなり腹が立っていたのを抑えて何もしないのを一は察してくれていたらしい。おそらく総真もな。
繰り返すようだが、とにかく、前世では、あいつが絡まなければ一はこんなにはならなかった。他のことにはとことん無関心だ。
