―歳将side―


「土方さぁぁん!」


バーン!


毎度毎度のお決まりパターン。

盛大にドアが開かれ、総真が入ってきた。

副長室や俺の自室はもはや当たり前だが、敬愛する近藤さんのいる局長室だろうと、近藤さんの自室だろうと俺がいればこいつは、構わずノックもせずドアを思いきり開け放って部屋に入ってくる。


しかも、ありがたくないことに、今まで100%、総真は俺がいる、いないの判断を間違えたことがない。

俺がいて総真が静かに入って来た例(タメシ)などないし、

前に近藤さんに聞いたのだが、俺がいない時、近藤さんだけの時は普通に静かに入ってきて、ドアを盛大に開け放ったことなど一度たりともないらしい。

「総真!!てめぇ、……?」

『てめえはノックしてから静かに入れって何度も言ってんのが分かんねぇのか!?!?』

そう怒鳴ろうとしたが、総真とあとに入ってきた一磨の様子がおかしいのに気づいて開いた口を閉じた。

一見いつも通りの二人だが総真はなにやら、周りに黒いオーラが漂っていて。

……まぁ 総真はいい。はっきり言って総真が黒いのは長年の付き合いがある俺ら幹部には周知の事実だからな。