紅憐鬼


「でもね、私あなたに謝ってほしいわけじゃないの。あなたみたいな人形に私が負けるなんてあり得ないわ。フフ、でもあなたが消えれば、彼はまた私の元に来てくれるわよね?」

自己中お嬢様が制服のポケットからナイフを取り出していた。


は…………?

ナイフ……?


あの自己中お嬢様ほんとに頭おかしいんじゃないの!?



ていうか、京華ちゃんにナイフとかで勝とうとかバカ……。


「………!?」


気づいた。京華ちゃんの様子がおかしいことに。


あの自己中お嬢様のナイフくらい余裕で避けられるはずなのに。


京華ちゃん、避けようとしていない。


「総真………!」


「分かってるよっ!」


ガシ!


ギリギリで京華ちゃんと自己中お嬢様の間に入って、自己中お嬢様の腕を掴んだ。


「女の子がこんな物騒なものを振り回しちゃダメでしょ?」



「……沖田…総…真??」


背中で僕の名前をよぶ声が聞こえた。