「なのに、あなたは私の彼を誘惑した。」
いやいや、京華ちゃんそんなことしないって。今の京華ちゃんにそんな余裕ないから。
「麗那様の彼を誘惑するなんて最低っ!!あんた、謝りなさいよ!」
取り巻き②……。君もなに言ってるの?
「……すみませんでした。」
なんで京華ちゃんも謝るの!?
なにもしてないでしょ!?
「……あら、案外あっさりしてるのね?」
自己中お嬢様が京華ちゃんを見下ろしている。
「…………。」
一磨くんが無言で彼女らの前に出ようとする。
「…………!?ちょ……。一磨くん!?」
一磨くんから感じられるのは怒気。限りなく殺気に近い怒気。
僕は慌てて一磨くんを抑える。
「……離せ。総真。」
「一磨くん、僕も今すぐ出ていきたいけど。まだダメだよ。」
本当は僕も今すぐ出ていって、怒鳴り散らしたい。
でも………。
まだだ。あの自己中お嬢様に京華ちゃんに近づいたこと死ぬほど後悔させるんだから。
