紅憐鬼


―総真side―


あのあと、下に行くまでに見失ってしまった京華ちゃんを探していたら、校舎裏から話し声が聞こえた。

気づかれないように角の影に隠れて覗いてみると京華ちゃんと誰だかわからないけど3人の女子がいた。


「総真、いたか?」


「一磨くん。」

あまり、声を出さないようにして指をさす。


「…………。」

それで察してくれたらしい一磨くんは 僕の隣で壁に寄りかかって腕を組む。


一磨くんて、こういう体勢とる時多いよなぁ。


特に僕といる間。



ま それは置いといて、京華ちゃん達の会話に耳をすませてみる。

「……私の彼がね?いきなり私に別れてくれって言うのよ。」


「…………。」


「なんでって理由を問い詰めたの。そうしたらね?私よりいい女がいるっていうの。クス」


「…………。」



「それがあなただって言うのよ?染羅木京華さん?」

「…………。」


「おかしいわよね?あなたより私の方が断然美しいと思わない?」


は……?

何??あの子。ナルシストなわけ?
京華ちゃんより自分のほうが美しいとか普通に言っちゃったし。

いやいや、そんなわけないから。絶対京華ちゃんのが綺麗でしょ。