「…そうだね。あ……。」


一磨くんに向けていた視線を戻すと、数名の女子についていく京華ちゃんの姿が見えた。



「………?」


「………。」

一磨くんも気づいたのか難しい顔をしている。


なんだろう?
胸騒ぎがするんだけど。

「……ねぇ、一磨くん、なんか嫌な予感しない?」


「あぁ。行ってみるか。」


「うん。」


僕達は足早に屋上を出た。