私は、刀についた血を刀を振って落とし、ふと月を見上げた。 いつだろう。 人を殺すことをなんとも思わなくなったのは。 動乱の幕末の時代、 私と同じ異質な殺し屋がいたらしい。 彼女も私と同じ。 心がなかった。 でも……。 心を与えた者たちがいた。 新選組ーー……。 彼らは彼女を救った。