その言い訳があれば ここまで私を隔離しなくても大丈夫だろうと思うんだけど。
………よっぽど私は上に恐れられてるんだろうな。
いくら国のために戦おうと人を殺そうと人が私を恐れるかどうかには関係がない。
だから、上は私が他人との接触を持たないように配慮してるのだろう。
それで、私が監視されてるのも知ってる。
気配バレバレだし。
監視するならもう少し上手いやつを監視役につけてほしいんだけど。
いや、もともと隠す気なんてないのかもしれない。
人気のない裏口からビル内に入り、入ってすぐにあるエレベーターの↓のボタンを押す。
エレベーターに乗り、地下まで下りる。
エレベーターを降りて、廊下を進み一番奥にあるのが私の部屋だ。
地下の最奥に部屋が存在していること自体、隔離され、監視され、私は恐れの対象でしかないという事実の証明の一つなのかもしれない。
……くだらない。
本当にくだらない。
扉を開けて、部屋に入り、放り投げるようにして鞄を置き、リモコンでテレビをつけてそのままベッドに突っ伏す。