紅憐鬼


総真らしい考えだ。


「でも、早く昔みたいに笑ってほしいよね。」


「それも俺たちの仕事だろ?」


「……一磨くんも言うねぇ。昔だったら絶対考えられない。やっぱり全部が全部同じじゃないんだ?」

「……煩い。」

お前はまったく変わらないのだな?

毎回一言二言余計だ。


「でもさ、あの子もひどいよね。僕の顔見て思いきり顔引きつらせてたし。」


「それは……おまえの裏を見抜いたからではないのか?」


昔の彼女も鋭かったならおそらく今の彼女も鋭いのだろう。



記憶が戻ったらお仕置きしなきゃ、と言っている総真にため息をつきながら いつか、総真にいじられるハメになるだろう彼女に手を合わせた。