紅憐鬼



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「………ーー。」

立ち去る少女の後ろ姿を見送る。

なんとなく気になって、彼女の姿が見えなくなってもその方向を見つめていた。


似ていた。


感情のない瞳が。


追い掛けようかと思ったが、

「あっれー??一磨くんじゃない。こんなところでどうしたの?」

……必要ないらしい。

「総真」

振り返り手をひらひらと振って近づいてきた男の名を口にした。


「あ…… もしかしてもう会っちゃった?」


「……やはり 彼女がそうなのか?」


「うん。そう。記憶まるでないみたいだけどね。」


「覚悟はしていただろう。俺たちはたまたま記憶を持ち生まれたがあいつがそうだとは限らないと。」

解ってはいたが、少なからず俺も総真も落胆していた。


「分かってるよ。記憶がないなら僕達が思い出させればいいだけだし。」



「……そうだな。」