「……で、沖田くん。染羅木さんに興味持つのはいいんだけど あんまりあからさまに染羅木さんに関わらないほうがいいわよ?」

「は……?どうして?」

「あなたも、顔はいいみたいだからね。まだ1日もたってないけど人気出始めてるのよ?女子ってこういう時は情報早いんだから。」

「だから、なに?」

それで、どうして京華ちゃんに関わるななんて言われなきゃならないわけ?


「そんな不機嫌になんないでよ。」

僕の顔があまりにも不機嫌だったのか沙耶ちゃんは苦笑していた。

「気付かない?沖田くんと話してるだけで、私めちゃくちゃ睨まれてるんだよ。特にあそことかさ。」

沙耶ちゃんはある一ヶ所を指差した。

そこには女子が5人ほど集まっていて、僕が視線を向けると、険しい顔をしてこちらを見ていた彼女達が顔を赤くして視線をそらした。

「ね?沖田くんが特定の女の子と仲良くなんてしたら その女の子、女子から恨み買っていじめられかねないわよ?」