紅憐鬼


私は 沖田総真を視界にいれないために 窓の外に視線を戻した。



誰とも関わるつもりなんてないけど それ以上に沖田総真にだけは何があっても絶対関わりたくない関わっちゃいけない。




裏があるっていうのもそうだけど、あいつの目。

あの目はすべて見透かせる。


直感的に思った。


関わったら私のこと、全部見透かされそうで……。



……て 私……、何考えてんだ!?
そんなことあるわけない!

でも…… 
自分で言うのもなんだけど、私の感はよく当たる。

とにかく、沖田総真にだけは絶対近づかないようにしよう。

心の中でそう決めた。