月明かりに照らされ血に染まる女鬼を見つめ、笑う者達がいた。 「相変わらずだな」 彼女を見て鼻で笑う一人の男。 「ほんっと、全然変わりませんね」 その男もくすくすと笑う。 この二人だけではない。その場にいた全員が安堵したように笑っていた。 その美しさも強さも昔のままだ。 やっと見つけた。 ずっと探していた。 紅憐鬼、お前は俺たちの仲間だーー……。