「………!」
意識が戻ると、目の前には刀を振り下ろそうとしている京華。
先程とまったく同じ状況だった。
懍華と話していた時間は長いもののようだったが、現実にはほんの一瞬であったらしい。
現実に戻った今は普通に時間が流れているはずだが、京華はいまだ時が止まったかのように刀を振り上げたまま微動だにしない。
「……京華……??」
「………。」
グラ……。
力が抜けた京華の手から刀が落ちると同時に京華の身体が傾いた。
「……おい!?」
俺は慌てて刀を避けつつ、京華を受け止めた。
「京華!?京華!?」
呼びかけるが、京華から返事はない。
どうやら気を失ったらしい。
俺は懍華が言った言葉を思い出した。
『今は私が京華を抑えるわ。』
こういうことかよ。
ったく、あいつ。もっとマシなやり方なかったのかよ。
そう思っていると、京華が倒れたことに驚いた
のか俺以外の奴らが駆け寄ってきた。
近「京華くんは!?」
俺の腕の中にいる京華を覗きながら近藤さんあ慌てたように聞いてきた。
土「近藤さん 落ち着け。気ぃ失ってるだけだ。」
俺の台詞にその場の全員が安堵したのがわかった。
原「はぁ、驚かせんなよ。」
山「ホンマやな」
俺は京華を支えつつ、床に落ちた京華の刀を取り京華の腰にある鞘に戻した。
永「土方さん、帰ろうぜ。」
土「そうだな。」
俺は京華を横抱きにした。
俺たちは京華を連れてその場を後にした。
