『歳っ!』
呼ばれて目を開けると、目の前には
俺がずっと探していて、どうしても京華と重ねてしまう女がいた。
「懍華!?」
驚きのあまり声が大きくなってしまったらしく、懍華は迷惑そうに両手で耳を塞いだ。
「……ぅるさいなぁ。そんなに大きな声出さなくても聞こえるよ。」
「わ、悪りぃ。」
俺が決まり悪くそう言えば、懍華はクスリと笑った。
「ねぇ 歳ぞー……じゃなくて!今は歳将だっけ??諦めちゃうの?」
「………。」
懍華の問いに俺は答えられない。
「らしくないね?」
「うるせぇ。」
「クスクスクス。私の知ってる歳は、俺様で。」
「は?」
「自分勝手だし、無理矢理だし、強引だし、意地っ張りだし。」
「……おい、こら。」
こめかみがひきつっている感覚があるのは気のせいではないだろう。自覚はしている。
お前は俺をどんな目で見てたんだよ?
