『リリス、舞踏会に出るのか?』
また頭の中に響いて聞こえる悪魔の囁き...。
「っ!デカルト!?」
『あぁ、そうだよ。それより舞踏会に出るのか?やめといたほうがいいぜ?』
「どうしてよ...。」
優しく囁くデカルトとは対照的に、怒りを含んだ声で聴き返す。
『お前が傷つくだろう?化け物呼ばわりされるかも知れないんだぞ?』
この“化け物”という言葉に私は本当に弱い。
以前もこの言葉で我をなくしてしまったことがあるんだ。
『そうだろう?別に自分から鋳薔薇の道を進まなくてもいいものを...』
「私、逃げたくないの。もう隠れるのはいや」
何かに怯えながら過ごすのはもうやめるの!
貴方なんかに負けないわ!
『...ずいぶんと嫌われたものだな?俺とお前は同じなんだ。お前は俺のものなんだ。あんな男にやってたまるか』
あんな男ってルイスのこと?それに私はあなたのものになった覚えはないわよ!

