ルイスが私を抱きしめる。
自分では気づいていなかったが、いつの間にか私の周りに黒い靄がかかっていた。
きっと力を発動させたのだろう。
「ルイス...っ!どうしよう...、私っ...怖い!」
抱きしめてくれるルイスに、必死にしがみ付いた。
怖くて怖くて...今もルイスの温もりを求めている。
「大丈夫だ...俺が傍に居る。安心しろ」
悪魔の囁きとは違う、穏やかな声色が耳に届く。
乱れた心も自然と落ち着いていく。
『リリス、俺はまた来るぞ。じゃぁな』
そう一言残し、悪魔の声は聞こえなくなった。
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