「ぁっ!すみませっ...ん!私...」



泣かないように頑張って堪えている様だったが、既に目からは透明の雫が流れていた。



「ありがとう、私も嬉しいよ。こんな風にまた二人で居られるなんて」



震えているミーヤの手を、そっと包み込む。
それに答えるように、ミーヤも手を握り返す。



「でも...私...危険なんだよ?」



声のトーンを落として呟いた。



そう...目覚めたあの日、ビリアさんに聞かされた。
私には、破滅の神が生み出した悪魔に憑りつかれてるんだ。



いつ誰かを傷つけるのかも分からない。
兎に角、封印される前より遥かに危険なんだ。