* * * *
一人は、本当に怖かった...。
誰かの温もりが欲しかった―――。
「誰か!!誰か助けて!!一人は嫌ぁ...怖いよぉ!」
どんなに叫んでも、誰も答えてくれない。
必死に出した叫び声は、闇の中に取り込まれていく。
闇の中になんか、自分で来なきゃ良かった...。
なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの?
何度も弱音が口からこぼれる。
絶望感が私を支配し、悲しみと嘆きが幾つも闇に消えた―――
そんな中、私が気持ちを保っていられたのはこの指輪のお陰だった。
何度も左手を抱きしめて。恋しい人の名前を呼んだ。
『...苦しいだろぉ?俺が助けて遣ろうか?』

