「...っく!」 また眩暈が起こった。少しここに居すぎたのかもしれない。 眩暈だけで済んでいるのは、きっとビリアのまじないのおかげだろう。 まじないが無かったら、俺はとっくに消滅していたかもしれない。 兎に角、早く出ないと! フラフラになりながら、リリスを抱きかかえている手に力を込めて、走る速さをはやめた。