破滅の女神~続編~


“…いいんだ、もう。…こんな気持ちになる事なんて一生無いと思っていたが、案外悪くないな…。礼を言う…。
それに、俺がしてきた事はそう簡単に許される程生温いものじゃないんだよ”



はっと目を見開いた。
彼の体が少しずつ光の粒になって消えて行っている。



周りを取り囲んでいた闇も、薄くなっていった。



「待って…だって」



“破滅の存在が二人もいたら、それこそ問題だろうが…”

クスッと笑う彼に、笑みを向ける事ができない。
消えて欲しいわけじゃ無いのに…。



“ほら、お前には愛してる奴とやらが居るんだろ?…そうだな、長いこと体を借りてた詫び…とでもするか、持ってってやるよ”



俯いてギュッと手を握っていると、顎に手をかけて顔を上げさせられた。
すぐさま唇に柔らかな感触が下りてくる。



「ぇ…っ」




キス…された…?
カッと顔に熱が集まる。



“どうせ消えるんだ。まぁ、詫びと言ったらいいんだか分からないが…”