「ねぇ、デカルト…。貴方は寂しかったんだよね…苦しかったんだよね」
優しく語りかけるように、ゆっくりと歩み寄る。
彼の表情は、怯えるように歪んだままだ。
「すごく怖かった。自分は化け物で…誰にも愛されない。ただ恐れられるだけの、忌み嫌われる存在だって思われる事が…」
そっと彼の頬に手を伸ばし、優しく触れる。
びくりと肩を震わせていたけれど、気にせず微笑みかける。
「破滅の女神だって事で、私の全ては見てくれない。恐ろしい化け物だとしか見てくれなくて…。
でもね、ルイス達は違ったんだよ。どんなに私が変わっても、恐ろしい姿を晒しても…受け入れてくれた」
ぎゅっと包み込むように抱きしめ、髪に触れる。
彼の体は暖かかった。人と変わらない、暖かさを持っている。
“生憎、俺にはそんな存在は居ないんだよ…”
ギリッと歯を噛みしめ、はき捨てる様に言われた言葉に私は緩く首を振った。
「私が居るよ…。私はよく分かった。貴方が本当は優しい人だって…。今まで一緒にいて、少しずつ分かったんだよ」
少しだけ体を離して、目を見て微笑む。

