「私、行ってくるね!」
心配げに見つめるルイスに、大丈夫。と笑みを見せてデカルトの目の前に立つ。
闇が近づくに連れて、肌はひどく粟立つ。
しかしこんな事で躊躇していられない。
ゆっくりと彼のもとへ一歩踏み出した。
「…っ」
強い風を吹き荒れ、誰も寄せ付けようとして居ないのが分かる。
拒絶しているんだ。
けれど負けずに歩みを進めていく。
「デカルト…!!」
“…来るな…。来るな!!”
デカルトは大きく手を振りかざす。吹きあがる突風に耐えながら、必死に声を上げた。
「デカルト…やめて!お願いっ!」
こんな事をしても、何も変わらない。貴方の心が傷つくだけ。
“もういい…お前も、俺にかかわるな”
そう言っているが、彼の赤い瞳の奥は寂しさが見えるんだ。
拒絶する…けれど受け入れてもらいたい…。
自分は化け物じゃない…。そう思いたい…。
私もそう思っていたからよく分かるんだ。

