「我儘なんかじゃないよ…」
「ぇ…?」
「俺の気持ちは何も変わってない。今もリリスだけを想っているよ…」
そっと頬に触れる。
先ほどまで冷えていた頬は、幾分温もりを取り戻したようだ。
「ダリアとの事はもう心配しなくていい…。辛い思いをさせてすまなかったね…」
頬を撫でながら、眉を下げてルイスが言う。
私が飛び出して行ったあと、何があったかを教えてくれた。
「そっか…」
ダリアさんはこのまま国に帰し、彼女の国とは今後一切関わりを絶つそうだ。
少しだけホッとした。
もうダリアさんに会わなくていいんだ…。
「もう何も心配しなくていい…本当にすまなかった…」
こんなにリリスを苦しめて居た自分が不甲斐ない…
『お前といる限り、リリスは幸せになれない…』
デカルトの言葉が胸に刺さる。

