* * * *
「リリスっ!!リリスっ!!」
一体どこに行ってしまったんだ。
早く見つけ出さなければ。
この土砂降りの雨に長時間打たれたら、いくらリリスでも風邪を引く恐れがある。
一刻も早く見つけなければ。
ルイスは焦りを隠せず、リリスの名前を呼び続けた。
雨が服にしみ込み、体にまとわり付く間隔が気持ち悪い。
道がぬかるんでしまい、足を取られてしまうが気にせずに走った。
あのリリスの顔が目に焼きついている。
移す事を忘れてしまったような、絶望に染まった漆黒の瞳。
それは、闇から出てきた時のリリスの瞳と同じものだった。
二度とあんな顔をさせたくなかった。
すべて至らなかった俺の責任だ。

