「デカルト…」 空に向けていた顔を、目の前に彼に移す。 「私、もうどうしていいか分からなくなっちゃった…。」 何も移すことの無い程の漆黒の瞳が、スッと細められる。 「私が居なくなって、ルイスが幸せになれるのなら…私は喜んで姿を消すよ。 それがルイスの幸せになるのなら…どんなことでも我慢する。 だから…」 だから…――私を嫌いにならないで―― 「本当にそう思っているのか?」 リリスの瞳を見つめるデカルトは、呟くそうにそういった。 「…ぇ?」 フワッと体が温かいものに包まれた。