破滅の女神~続編~


ズルズルと木にもたれ掛って、座り込んだ。
ギュッと自分の体を抱きしめる。



自分でも分かるほどに、私の体は震えていた。



寒いな…。
服も髪もびしょびしょで、体が冷え切ってしまった。


転んだ時に、足を捻ったのだろう。
ズキズキと右足の足首が痛む。


でも足よりも、冷える体よりも、心が痛んだ…。



フッと私は鉛色の空を見上げた。
このまま雨が、悲しみごと洗い流してくれればいいのに…。



いっそ、私自身も洗い流してくれればいいのに。
私は誰かを幸せにする事も出来ない。



実際に私がルイスと婚約を交わす事だって、きっと、いや絶対に出来ない。
やっぱり私なんかより、ダリアさんと一緒に居たほうがいいのかな。



「だから言っただろう。いずれ裏切られると。お前があの男と居る限り、幸せになる事は無いと…」



真っ黒い服に身を包んだ男が視界に入った。
その声は呆れを含んでいるように思える。