「なら、早く寝たほうがいいよ?」
そういって部屋に行く事を促す。
正直ダリアの体調が気になるのもあるけど、今はリリスの事で頭がいっぱいだ。
「お願い…少しで良いから…こうさせて?」
そういって腕を離すと、今度は俺の体に抱きついてきた。
その肩は微かに震えていて、呼吸も少し荒いように思える。
本当に具合が悪そうだ。
「体調が悪いときに不安になる事はある。
一緒に部屋まで行ってあげるから、早く休んだほうがいい」
抱きつくダリアの肩に手を置いたとき、背後で息を呑む気配を感じた。
後ろを振り向くと、今にも泣きそうな顔をしているリリスが立っていた。
よりによって、こんな所を見られてしまうとは。
慌ててリリスに訳を話そうとするが、耳を貸してくれるようには見えなかった。

