* * * * あれから一週間後、満月の晩――― 「さぁ、シーラ。準備の手伝いをお願いしますよ」 今夜の魔法のを作る準備は、昼間から始まった。 一刻も早く、リリスを助けたい。 皆同じ思いで、着々と準備を進めている。 「リリス...絶対に助けるから...待っててね」 誰にも聞こえないくらいの声で呟き、魔法の手順の続きをビリアさんに教えてもらった。