「ありがとう。大丈夫だから」
こんなに心配してくれたのに、デカルトを庇うような事をしちゃって…。
ちょっと悪い事をしちゃったかな…。
「リリス、何かあったらいつでも言ってね」
そういってシーラは首を少し傾けてフワリと笑った。
そのときに、さらっと綺麗な金髪が揺れる。
「じゃあ私は戻るけど、あんまり無理しちゃ駄目よ?色々と」
「うん、分かった」
もう一度微笑んで、シーラは部屋を出た。
…どうしても、心のどこかでデカルトは悪い人なのかと疑う自分が居る。
赤い瞳の奥に見え隠れする、不安定な色―――。
そう思う私は…可笑しいのかな―――?
私はそんな疑問を胸に抱いた。

