「ふぇっ!!リ...リリス様にまた..っ会えるなんて!」
ポロポロと涙をこぼしながら、何度も良かったと繰り返していた。
リリスは、こんなにも愛されている。
とても幸せ物ですね。あんなにいい子を、これ以上つらい思いを味わわせないように...何が何でも助け出さねば...。
「魔法が使えるのは、満月の晩。つまり一週間後です。
私はそれまでに、いろいろ準備をしますね?」
そう言って、私は王室を出て行った。
その場にいた全員の表情は、二年前と同じ――笑顔で溢れていた。
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