そんな会話を幾つか交わしていると、王室の扉が開いた。



「ビリアさん!!リリスを助けられるってほんと!?」



そう叫びながら、私の元に駆け寄ってきたシーラ。
彼女もよほど嬉しいのでしょう。



「はい、その為にも貴方の力を借してくださいね?」



「もちろん!!リリスを助けられるなら何でもするわ!!」



喜んでいるシーラの隣に、一人泣きそうな顔で立っている人物が居た。



「ミーヤも、良かったですね?」



そう問いかけると、我慢していたのであろう涙が零れ落ちてきた。