「私ももっと気をつける。それに…デカルトに負けないように強くならなくちゃ」
「リリス、何かあったらすぐに俺に言うんだぞ?」
ルイスが心配げに目を細めて、私の瞳を見つめた。
「うん、そうするね!」
大きく頷いて、彼に微笑んだ。
「さぁてと、疲れたわ~!部屋に戻って寝ましょ~」
シーラはうーんと背伸びをしてお城に戻っていった。
「俺達も戻ろうか?」
「うん、そうしよう。私も疲れたし」
私たちも城に戻る事にした。
…デカルトのあの目。寂しそうだった。
どうしてあんな目をするのか分からなかったけど、気になるな…。
彼の本当の思いを知るのは、もう少し先になってからだった。