『まぁいい。今日は会いに来るだけだったしな。リリス、また来るぞ』
そう言うと、デカルトは小さな黒い光の玉になってリリスに入っていった。
しーんと辺りに沈黙が流れる。
「リリス、立てそう?」
「シーラ、ありがとう。御免なさい」
シーラに差し出してもらった手をとり、ルイスにも手伝ってもらって立ち上がった。
「全く、あれほど一人にならないでねって言ったでしょう?」
「御免なさい…まさかこんな事になるなんて」
ショボンと落ち込んでしまった。
シーラは腰に手を当てて、まるでお母さんのように怒っている。
「まぁまぁ、お城の人たちも騒ぎにあまり気づいてないみたいだし。そんなに怒らないで!それよりこの亀裂をどうにかした方がいいと思うよ?」
カイルは怒っているシーラを宥めて亀裂に視線を向けさせる。

